建築の設計課題

2回生の設計課題のTAをしているのだが、何かアドバイスをするたびに「こんなこと言っている自分はアドバイスしているようにやれるのか?」「そもそも俺がアドバイスするなんておかしいだろ!」と思う。だからと言ってやめることは何も自分のためにならないと思うし、設計課題に対して「熱さ」や「目的」が正直言って先生から感じることができない、ーそれによって好みを述べるだけのエスキスになっているのでは!?ーと思うので、自分も設計課題に参加することにした。当事者に入ることで何かメッセージを発せられればと思う。
設計課題はなんのためにやるのだろうか?おもしろいアイデアを生み出すため?→そんなこと別の場所でもできるだろ。アイデアコンペに挑戦し続けた方がましだろ。先生の要求に答えることで自分を鍛える?→明確な要求を打ち出されない場合、学生の方向性はどこに向かうのか?
設計の密度を上げることは少なくとも鍛えられると思っている。それを取り巻くあらゆる条件を取り込んでカタチにしていくのが建築なのだから、思考錯誤や発展を繰り返すことでかならずデザインは濃密になっていくはずだ(と私は信じている)。それはコンセプトのおもしろさに依存しないと思う。
そんなことを自分に問いながら、下級生と一緒に考えられたらと思っている。修論もあるけれど。。そこは自分を追い込んでいきますか、短期の模型だけの課題だし。
3つの案を作るのだが、あるテーマに沿ってー初めはおもしろくなさそうな案だとしてもー何度も改変させることで改良していくことを目論み中。