DESIGN EAST 02-TALK04


DESIGN EAST02


DESIGN EASTでのTALK04
ゲストは田中浩也氏、藤村龍至氏、岡瑞起氏
ファシリテーターは水野大二郎氏、家成俊勝氏


システムデザインについての話
岡氏:システムをパターンをもつものと定義する。人間の行動パターンを環境に呼応するものとして記述する(Ping Pong)
田中氏:情報化と物質化の接続、テクノロジー民主化、生産技術のパーソナル化。(Fab Lab)
藤村氏:設計システムの設計。1対1の解析による統合関係。コンテクストとフォームのミスフィットをいかに取り除くか。教育への拡張(超線形設計プロセス論)


田中氏の発表を聞いて個人的に思ったことは、誰でもがものづくりをし、ものを手に入れることが出来るとすると、消費の形が変わる必要があるのではないかということ。誰もが作れる状況ってのは、大量に無駄なものが作られるという危険性をはらんでいると思う。
その質問をぶつけると、氏からは自然分解される素材についての言及があった。そこで議論を終えてしまったのだけれど、社会構造が変わるようなパラダイムシフトがないと、氏のいう第2次産業革命もこれまでに起った産業革命と同じように間違いを起こすのではないか。それはどうかわからないけれど、ものづくりの仕組みを変えるということは社会構造の変革が必至なのではないか。(どちらかが起これば自然に起こるものなのかもしれないけれど。)


興味深い話がたくさんあったのでまとめられない。行動記述システム、ものづくりシステム、建築設計システム。それらの変革期が今であるとしたら、デザイナー(設計者)はどういう立ち位置をとるべきなのか。そんな中、藤村氏は建築家像の再定義を求める。あくまで建築ということにこだわる氏のマニフェストは建築に光を当てている気がする。