ソウルでの思考02

サムスン美術館へ。設計は、マリオ・ボッタ、レム・コールハース、ジャン・ヌーヴェルの3人。個々の建築に関連性はエントランスが共通しているというくらいしか見られず、個々が設計しているという感じ。
坂を上っていったことろにこの美術館はある。坂を上っていくと、ドーンとレム建築のキャノピーが見える。

入り口をくぐると、照明を押さえた広すぎないエントランス。

まず、マリオ・ボッタのミュージアム1へ、マリオ・ボッタが古代美術部分の設計ということに妙に納得する。展示空間の構成はNYのグッゲンハイム美術館と似ていてとてもシンプルだが、ここは、展示空間とスロープ空間が分かれている。スロープ空間には縦長の開口部が多数開けられていて、トップライトからの光を細分化していてキレイだった。外観のタイルの貼り方も素敵。

ジャン・ヌーヴェル設計のミュージアム2(現代美術)へ、ヴォリューム同士が噛み合うことで、いくつもの違った空間を作るという構成はすぐにわかるのだけれど、どこに言っても同じ空間体験がない、ヴォリューム同士の関係がコントロールされることによる効果か。外観は一見してシンプルだが、内部空間がとてもいい。ずっしりした素材も好き。

レム・コールハース設計は児童教育センターなのだが、この建物の肝であるブラックコンクリーロの中には、ビル・ヴィオラとかナムジュンパイクとか、安島達夫さんのメディアアートがあった。ブラックコンクリートの良さはあまりよくわからず。

3つの建物ともに展示とよくあっている。それぞれが個性ある空間を持っていてホワイトキューブではけっしてない。素朴にいい建築体験をした。