ソウルでの思考01

ソウルのまちの色々なところを歩いて「坂が多い、土地の起伏が多い」という印象を受けた。こんな感じの都市は珍しいわけではないのだろうけれど。起伏のあるまちが好き(尾道でも思った)だということもあり、とても楽しい経験になった。
傾斜のあるまちは、歩いていてなぜ楽しいのだろうか、自分の力を使って歩いている感覚があるからだろうか。個人的には建物との対峙の仕方に理由があるのではないかと思う。真っ正面からではなく、斜め下や斜め上から建物を見ることでまちの感じ方は変わる、まちを立体的に見ているような感覚がある。そして、まちで対峙する人との距離間もいい、真っ正面に向き合って歩くのではなく自然と視線が交錯するようで、強制的な感じがない。


起伏というのは土地の持つ純粋なポテンシャルである。それを魅力的に使っているまちは魅力的だと、歩きすぎてヘトヘトになりながら考えていた。そして、起伏を活かした建築に出会った。