カンボジアでのシコウ 01


人生7カ国目の海外は、移動がとても多かったけれど、いい無駄も含めて楽しい旅行でした。


旅行って、いざ行ってみるとその動機がわからなくなることが多い。海外に行くこと自体が目的になってしまう様な感じ。
今回のカンボジアだって、とりあえずどこ行こうか。じゃあ、アンコールワットのあるカンボジア。みたいな感じで行き先が決まった気がする。そんなに固く考えなくてもいいとは思うんだけれど、現地の生活を目の当たりにすると自分の行動は軽卒なんじゃないかと思えてしまったことも事実。何か自分の目線が上から生活者を見ているように思えて来てそれが少し嫌になったりもした。もちろんこんなことは、いくらネット上でその事実を知っても、本を読んでも、日本にいるだけでは実感できなかったことだから、それだけでもこの旅に価値はあると思う。


カンボジアの人たちは生きることが生活することです。何を当然なことを言ってるんだと言われそうだが、そう思えた。意味のない比較かもしれないけれど、僕にとって生きることは余暇であると言えるんじゃないかと考えた。それだけ生活への執着心をとても感じるとともに、現地の人から強く感じたのは「自分」の強さでした。それは自分の生活をまず一番に考えているという気がしたから、働くのは自分が暮らすため、食べるのは自分が生きるため、少しストイックすぎる表現だと思うし、そんな人ばかりではないと思えるんだけど、日本で25年間暮らして来た僕にはそう思えた。