Less and More


「純粋なる形象」を見に。サントリーミューアムへ。


BRAUNといえば、シェーバーというイメージしかなかった。
もちろん。ディーター・ラムスという人も全く知らず。


ディーター・ラムスとは。
BRAUNのデザイナーで。モダニズムの時代にさまざまなものをデザインした。
インダストリアルデザイナー。建築出身。
彼がデザインしたものは。シェーバーだけでなく、ラジオ。イスなどさまざま。
また、彼のデザインに対する思想。企業に対する思想は後のデザイナーに多くの影響を与えた。
彼が言っている。デザインの10原則にも納得。


モダニズムへとつながる、デザインの歴史とラムすの展示から始まり、
ラムスについてのムービー。続いて、BRAUNという企業のデザインの中での彼の位置づけ。
そして、現在のデザイナー(ジャスパー・モリソンや深澤直人さん)につながる彼の影響を見せる展示。
展示空間の作り方も少しジグザクにしたり、照明の照度が多彩であったりと面白かった。


インダストリアルデザインというのは、機能と技術というきつい制約のなかでデザインしているイメージがある。
しかも、行動に直結する(建築は行動を内包するイメージ)からこそ、説得力がある。


デザインの好みを言うと、四角いレコーダーひとつにしても、角に少しアールがついていたり、
ボディに多く使われていた、グレートーンの色使いにも共感。
そのボディにレッドのボタンが付いていて、素直でアクセントが利いていたりする。
モダンであるのだけれど、なにか懐かしい、レトロな感じがするデザインは個人的にはかなり好み。



思わず、図録も購入。図版が多く、かなり充実した内容。
ディテールから全体ー寸法という製品の見せ方もおもしろい。