音とまち

stmd2008-11-07



大学で行われたレクチャーに行く。

「気づきのデザイン
 〜見えない「まち」の魅力が見えてくる〜」

CSCDという部門が行っている活動のひとつ。今回はかなり学生が主導で動いたらしく主催者である知人の誘いもあり見に行く。
ゲストは小松正史さんと松村真宏さん。
小松さんは音環境デザイナー。環境音楽家。ピアニスト。
松村さんは大阪大学の経済にいる。フィールドマイニングということをしている。


音と生活空間という違ったアプローチから「気づき」をつくりたいという意図をもった二人。


サウンドスケープという言葉も聞いてしってはいたが実際にどんなものなのかは案外知らない。
「見立てる」という言葉を使い音を出すということの動機を説明する小松さん。


気づかないことに気づいて欲しい。
気づいてからの解釈やどう思うかといったことは当人にまかせる、気づきが起こればいいという松村さん。


対談後「まちや場所のアイデンティティ」について質問をぶつけてみる。
「つくる」ことに思いがある小松さんと「気づかせる」ことに思いがある松村さんで違いがあると感じた。


気づきということに関しては共感できる。しかし、ただ気づくということでは本当の魅力につながっていくかどうかはわからないのではないだろうか。
気づいてほしいことの魅力をわかっているものが気づき方をデザインしてやることと、自然に気づくこと。
この違いを明確にしてこそ、アクションを起こす価値があるのではないかなと感じた。


自分の大学の中にもまだまだ学ぶこと、知り合える人はいるんだなと思う。
この大学にいること、自分の属するところの利点を活かさないといけない。