見学


僕の設計がただしかったかどうかを、考えなおすことができることは貴重なことで、
それは僕の進歩にとって大切なことなんだろうな。


昨日、建築学会の関係で、大阪中央郵便局の内部を見学する。
デザインのにおいがぷんぷんした。男前だった

これは屋上の写真。内部の写真は撮らせてもらえず。
プランターの植物がいい感じ

屋上からは、かなり貴重な眺めが。


気づいていなかったけど、タイルの割り付けが、内部に入り込むところで、横から縦になっている。
こうすることで、内部からは全て、横向きのタイルが見える。
細部にうなる。
金物にも細かいデザインがなされていた。


増築をネガティブに思うことも、僕にとっては必然だということは確認できた。(当時の状況は無視しているが)
上階から下階に降りて、CHが変わっていくと、空間がかなり広く感じた。
柱の腰の部分がタイルになっていたり、階段室の腰1600内壁がクリーム色だったり。
床には当時の研ぎだしの石がそのまま使われていたり。


この建築をリアルなものとして、残すことに価値があることは疑わない。
耐震補強もされていたが、最小限で済んでいたように思えたし、設備の不足もあるのだろうが、この建築は残ってほしい。
まぁ、残ることは、ほぼないんでしょうが。残念です。


僕の設計が正しかったかどうかを、身体感覚として考え直すいい経験になった。
これから、この感覚は長い間身体の中においておきたい。