ピーターライス自伝

「ピーターライス自伝」を読んだ。
ピーターライスの説明は他に譲る。構造エンジニアですよね。
関空の構造を設計した人でもある。


この本に書かれていることはピーターライスという人のほんの一部に過ぎないのだろうけれど(日本語訳だし)エンジニアリングに対するすがすがしい態度が心地よかった。
何のために、エンジニアはあるのか。(それは単純なことではないのだろうけど)エンジニアの役割とはどういったことなのかが力強く語られていた。
エンジニアはあらゆることを背負っている。そう思う。安全性、経済性、耐久性、意匠性など、造作物は性質はエンジニアリングの力によって大きく左右されるといっていいと思う。ピーターライスは、そうした力に挑もうとすると同時に、詩的にさばいてやろうという態度を持っていたい人ではないだろうか。うまく楽しんでいるという言葉があってるんだろうか。
クールに問題を解決するエンジニアというイメージと、問題解決に向かう熱い態度のバランスが何だかいいなあ。
自分が属する世界じゃないからこそ、構造の世界ってほんとあこがれるんですよね。構造もっと勉強してみたいな。