10歳の壁


NHKクローズアップ現代で教育ネタを見た。テーマは「10歳の壁を乗り越えろ」
10歳になる。4年生において学習についていくことができない児童が増えているという。文章力がなく、億や兆といって実感のないものに対して抽象的なイメージができないのだそうだ。教育アドバイザーの糸山氏は文章力はコミュニケーション力であり、そのためには親との対話が必要であるという。そこで、「〜しなさい」「〜はやめなさい」といった言葉を多用する現代の親を批判する。「思考力の基礎は言葉の積み重ね」であるとするうえで、親との対話だけが問題であろうか。コミュニケーションすることの価値を実感できないままに受け身になって受け取る情報が多すぎるという点は月並みであるが一要因であろう。このような状況において、教育において大切なことは他者との対話がもつ生産性を実感させることではないだろうか。例えば、ゲームでは得られない楽しさがサッカーにはある。
コミュニケーションを求めないことは何も子どもに限らず感じる。対話の相手が出したパスをそれがどんなパスなのかを感じることなく自分のパスを出す人が多い気がする(自分は何様だという感じだが)。自分の興味のある話であればどんどん参加するが、興味のない話やよくわからない話は、どうせといって切り捨てているような感じを受ける。
このようなことを感じているからこそ、対話することができる関係を大切であると思うし、対話しようとする姿勢を忘れずにいたいと思っている。