街場の教育論


年末の休憩にかこつけて、一気に。簡単なメモを。
修士論文でやることを頭の片隅で意識しながら。


「学校の先生たちが元気になるような本」と書かれた本。
講義内容を起こして文章にしている。もとあ話し言葉なだけに読みやすい。目で追うと話が入ってくる感じ。


全体を通して、教育を論じる際に、「外へ」という意識、考えがあったように思う。
部分的に「教育論」であることを忘れるように読むことができたのは、筆者が教育を語るときに自らをどう外に開くか、外とどうコミュニケーションするかということに主眼がおかれているからであろうか。
「教育は惰性の強い制度である」とし、その改革がいかに困難であるかが述べられている。
その上で、教育とビジネス、グローバリズムとの関係から問題点を浮き彫りにする。
グローバリズムの起こした分化した消費活動が教育、こどもにもたらした問題点の部分は興味深い。
思いと言語について、多様な言語を習得することの意義を述べる。