東京、横浜−1


東京、横浜へ行き、感じたことをはきだしてみる。


東京中央郵便局の周りに壁が立てられ、時計がはずれ、ネットがかかっていた。
それでも、朝日が美しく反射する。そんな建物の足元を世話しなく人々が出勤していた。
見逃して欲しくないものがあった。


21_21DESIGN SIGHT で「second nature展」
ロス・ラズグローブの肉体的な作品は、自然がつくるカタチという展示のコンセプトを最も感じた。


吉岡さんの空間。以前壁から細いものが無数に突出することでゆらゆらと空間をつくるものは見た。
それの天井版のような印象、しかし今回は素材がもっと細く繊細。
前に見える空間がふわふわと伸縮するような感じ。自分の感覚を柔らかくぶつけられるよな。
建築でよく言われる、曖昧な境界とは違う、空間の印象のようなものを感じる。
結晶でつくられる椅子は綺麗だなとは思うが、結晶よりも元々のカタチのほうが椅子を決定づけているのではないか。
吉岡さんにとっては表層がカタチの大きな意味をもつということなのだろうか。


ギャラリー間で安藤忠雄さんの展示を見る。
僕が建築を志すのに、影響は小さくもない安藤さん。
どんどん寂しくなる、淡路夢舞台を見ていて、何とかならないかと思っているところはある。


そんなことをいつも思うが、ここでは住吉の長屋が展示のメイン。
そこには、「建築」があると思った。「建物」ではなく「建築」。
住むためではなく、建築にどう住むのかを考えさせられる。


シンプルで力強い安藤さんの発信は刺激的で、説得力がある。


いつも講演で繰り返す「夢を持て」という言葉。
建築もそう言っているみたいだ。