こんなに使える経済学ー肥満から出世までー

こんなに使える経済学―肥満から出世まで (ちくま新書)

こんなに使える経済学―肥満から出世まで (ちくま新書)


新書をジャケ買い
経済学の本を読みたかった。経済学の考え方で時事問題を考えるという内容。
経済には「心」はないなと感じた。
「情感」みたいなものを考えて、デザインすることがあるけれど。
経済学はとことん。利益と損益で考える。
建築が偽装することも、偽装が利益になるシステムを改変すればいいという。
モラルを悪いと考えるのではなく、システムであると考える。
「社会の制度を作っていく上で一番重要なのは、人々がどういう価値を重視するかを把握することだ。・・・そのような価値観のもとで、人々が最も豊かになれるように、無駄が生じないようなシステムをどのようにして作るかということこそ、経済学の役割だ。」
とことん客観的にみるという点で、経済学的な見方もありなのかもしれない。
経済主義社会において、利益というものは最優先されるものであり、
それが「心」がないと感じることは、ちょっと違う気がする。
お金を優先するのも「心」だろう。