DESIGN EAST TALK05

DESIGN EAST02
登壇者:NOSIGNERさん、谷尻誠さん、服部滋樹さん
ファシリテーター:加藤孝司さん、多田智美さん、原田祐馬さん
テーマはプロジェクト・デザイン


NOSIGNERさん:OLIVEプロジェクトについて。ワークショップを行なうと、ガイドに従って一度作ることを経験すると、自ら緊急時に使えるアイテムをどんどん作れるようになる。特に子どもは発想力がある。3.11があったから、事態を想像することがリアルであるということもきいているというコメント。
谷尻さん:THINKのプロジェクトについて。事務所員との対話不足への問題意識が発端。状況によって場所の性質が変化し人々のふるまいも変わる。
服部さん:TROPEFANTASTIC MARKETについて。プリミティブな感覚を見直すべき。使いにくい物を作った。(TROPE)生産者と消費者をつなぐ。チャンスを求めている生産者は多い。


息ぴったりという感じで進められる3人の対談だった。ものを作るだけが問題解決の方法ではない。行為とか考えを起こす状況を作ることで伝えられることがある。というメッセージを感じた。(一方で俺がデザインしたんだ。という意識を持ちたいという人間的なやり取りもあった)
個人的に思ったこと。多くの人はそういった状況を知らないかもしれないし、参加しようと思うのは難しいんじゃないかな。服部さんの生活の道具が整いすぎていることへの批判は非常に共感する。それを改善するために家電を捨てるわけにはいかないだろう。じゃあ、整い過ぎた生活道具とどううまく付き合うのか。毎日の生活をちょっと引いて見る、批評的に見るにはどうすればいいのか。誰もが考えるきっかけを与えられるようなそんなプロジェクトがあったらいいんじゃないかな。とそんなことを思ってみたり。