いぬじまめいろ

テーマは「素材・かたち・風景」
かつては石切の島として栄えた岡山県の離島、犬島の集落のなかにアート・プロジェクトのための場所(美術館)を設計するというもの。固有で魅力的な集落の風景を有する限界集落に再起の起爆剤としての美術館を提案する。





私のコンセプトは「迷路」集落というものははこの犬島の集落だけでなく、迷路の様な性質をもっていると思う。(ガルダイアとこの集落にも少しの共通点を感じている)歩いていると先に曲がり道が見える。そこを曲がってみるとまた違う場面に出会う。集落の中のどこを歩いているのかは定かではないけれど、そうしてあるくことが魅力的に感じる。美術館をこの集落に挿入する(むしろ滲みださせるイメージ)ことでそのような体験を美術館に取り込み、美術館と集落を一体とできないか。美術館を出たり入ったりする、その間には集落の道も含まれる、そうして集落に迷いこむように美術館を歩き、アートを体感し、集落を利用する。そんな美術館を考えた。