かたち

建築にかたちはつきもの。それは当然であるかたちをつくるのが建物を作ることといっても過言ではない。しかし、かたちに求めることによって設計への動機は変わってくる。美しいものを求めることを求めることと、機能的なものを求めることが違うということだ。両方を満たしてこそ価値ある建物だというのは正論であるが、何かを意識的に目的化するこてはわかりやすいものを作ることにつながり、それは魅力につながると言えるのだろうか。では、かたちについて考えるということはどういうことなのか。「美しい」という普遍的でないものに普遍的な答えを見つけることなどできない。ではかたちについて何を、どう追い求めることで建築は価値を持ちうるのだろうか。。。
とにかく、多様性の中から様々な実感を持ってかたちを選択することを試みてみる。かたちを考えることに自由になり、色んな動機を使い地面に線を引いていきバリエーションを出す。そして、周囲との関係や内部空間について考えながら、魅力的だと自らが思うかたちを進化させていく。こんなことを試みている。この課程を通し、自らの実感からいいと思ったものを他人はどう思うのか。そのやり取りを繰り返すことに価値があると思う。