スタジオジブリ・レイアウト展

映画制作の課程において絵コンテの次の作業であり、映像化のための設計図である「レイアウト」の原画がたくさん(1300個らしい)展示されていた。展示空間は作品ごとに分けられていて、空間の色や空間への導入部分に映画のイメージと繋がる演出がなされていて工夫があるけれどイベント的過ぎる気もした。ジブリだしそのほうがいいか。「レイアウト」はただのシーンを現す絵ではなく、書いている人はそこに映像上の動きをみている。それをイメージしながら見るととても面白かった。特に「クミ」という部分は人物は動くけど背景は動かない部分であり、動きのある映像において状況を描写するためにとても重要な役割を果たすのではないかと思った、ギブソンの遮蔽縁の考え方にも通ずるような気がして面白かった。
それにしても、空間の奥行きとか、単純な美しさとか、人をひきつける現場にビンビン触れた。