美しいもの

9/11のエスキスのこと。やはり物を作っている人は教授陣と違い「何か言ってやろう」というオーラが出ている。自分の案に対しても自分が気付いていなかった所や、これからの発展について意見をいただく。ただうなづいているだけではおもしろくない。ここはゆずれないというところを見出しておかないと討論できない。エスキスの中で「美しいものを作ろう」とおっしゃっていたのが印象的。「美しいもの」についての議論なんて大学の設計演習ではほとんどやったことがない。「美しい」という発言の中に「自由」や「曲線」といった含みを感じたのは自分だけだろうか。そんなことを思いながらこの討論に身を投じることをおもしろそうだなと思っている。これから働く先も含めて、それが必ずしもダメだとも思わないが、美しいものを求めるということがもしかすると不利益になりかねない世界に入るかもしれない。だからこそ、このワークショップでの経験は貴重になるかもしれない。かたちについてもっと自由に、多様であろうと自分を強制するような気持ちを持ってもいいのかもしれない。