プレイタイム

stmd2008-09-23



京都駅で「国際姉妹都市in京都駅ビル」なるもので、フランスの特集をやってたので、行ってみる。


フランスの雑貨や、フランスを題材にしたイラスト、写真が展示されていた。
永嶋勝美さんという写真家に少し興味をもつ。


駅ビルの広場にシアターがつくられていて、ジャック・タチの「プレイタイム」を見る。
あの都市のセットの嘘っぽさは喜劇のノリとマッチしてよかった。
喜劇みたいなものは、ストーリーを凝視して追わなくてもよくて、
マジックアイをみるときのような意識で見れる気がするので、なんかよかったりします。
楽しみ方はいまいちわからないけど。


ジャック・タチモダニズムを皮肉にというか、その限界、欠点を描写するというように、言われる。
確かに、立方体の箱がずらりと並んだ空間を、人が錯綜しながら歩く。
ロータリーのような道を渋滞した車がグルグル回る。
というような描写は、幾何学的な空間の欠点を露呈するのかも。


あと、改めて京都駅の空間を味わう。
昔、建築の音環境を専門とする先生が「音が反響しすぎてうるさい」と言っていたあの空間で、
吹奏楽のイベントをやっていました。
その音が駅のどこにいても聞き取ることができて、
「響く」こともそんなに悪いことじゃないんだろうなと感じました。


原さんは、京都の歴史の中に入るガラスの透過性を強調していてように記憶しているけれど、
その効果が現われているような人の居方を見つけて嬉しくなった。